網状星雲20210514
デジタルでの天体写真を始めた時にまず撮ってみたい!と思っていた被写体のひとつにはくちょう座の網状星雲が有りました
超新星残骸のひとつで、かつて中心に有った星が超新星爆発を起こし吹き飛ばされたガスがその名残で幽かに光っている天体です
比較的広く密度の濃い場所が点在しているため、NGC6992, 6993, 6994, 6995, 6960 と5つのNGC番号があてがわれています
蔵王の標高1700mからHαとOIIIのデュアルナローバンドで撮った網状星雲です
特にOIII(酸素原子の励起した状態)の光が青く美しい姿です
なんかもう満足しましたw
いやもう目標だった天体で去年何度も玉砕してきた対象でしたから拍子抜けといいますか…自分が撮った写真じゃないみたいな感覚でw
STC社製のアストロデュオナローバンドフィルターが偉大というべきでしょう
網状星雲付近は天の川の中なので微光星が多く淡い星雲を浮かび上がらせるのは至難の技だったのですが何の苦労も無く青い星雲が写っていました
おそらくフィルター開発時のターゲットのひとつだったと思います
ほぼ完ぺきじゃないでしょうか
ほぼ同じ時間帯にD810Aで撮ったブロードバンドの写真も載せておきます