2021年5月総括
ゴールデンウィークが既に遠くに感じられるくらい色々有った気がする5月です
17日に東方最大離角を迎えた水星ですが4日には既に見易くなってきていました
水星は光度変化が大きい惑星で、西空の場合最大離角前が明るく、最大離角を過ぎると暗くなっていきます(明け方の空の西方最大離角では逆)
東方最大離角後のほうが地球には近づくんですが元々地球からの距離変動が少ないため見掛けの光っている部分の形状に寄る明るさへの寄与が大きくなっています
最大離角前は太陽の向こう側にいるため満月に近い形状で明るく、最大離角後は太陽と地球の間に入ってくるため次第に欠けて行くので暗くなります
最大で-1.8等級からなんと5.3等級まで変わりますが太陽に近くて見えない時期が多いので実際に見えるのは-1.3~1.2等級くらいの頃でしょうか?
例外的に今月は29日に2.3等級まで暗くなった水星が金星と大接近した様子を金星が目印となったおかげで見ることができました
5月中はほぼひと月の間、水星を西空に見ることができたことになります
今月の新月期遠征第1弾は9日にだいこもんさんとそーなのかーさんと共に福島県飯館村に遠征しました
新規開拓の場所でだいこもんさんがとしぼーさんに教えていただいた場所だそうです
ただ折悪く強風が吹き荒れる夜で長焦点撮影はかなり厳しい夜でした…
かみのけ座の銀河団の近くをアトラス彗星が通過していましたので撮影
そして3月に中村さんが発見したカシオペヤ座新星V1405が急増光して肉眼光度になっているとのことでだいこもんさんが撮影した画像をその場で見せていただいたら凄く明るくなっていたので私も記念に600mmで固定撮影しました
遠征第2弾は単独で12日に丸森の山奥のダム湖へ2度目の訪問
この日は風も収まりゆったり撮影できました
しかし南の低空の被写体を狙ったもののそこだけ薄雲が掛かり少々残念な結果に…
でも念願のω星団が見える事を確認できたのでヨシとします
そして第3弾は14日に蔵王に!
そーなのかーさんが既に蔵王の主と化していましたw
この日は彼岸花星雲とω星団とケンタウルスAのコンポジット用画像を得るべく遠征したのですが今回も南天には薄雲が…
今月は南の低空には縁が無いようです
でも網状星雲はアストロデュオナローバンドフィルターで1時間近くのデータを得られたのでなかなか面白い画像になりました
今年中にもっと露出時間を稼ぎたいと思ってます
3年振りの皆既月食も有りましたが詳細は前のエントリにて
これから段々梅雨の時期に入って行きますが6月の新月期は果たして無事に晴れてくれるでしょうか!?